冷蔵庫の正しい処分・廃棄方法とは?3つの処分方法と料金について

大型家電の冷蔵庫を処分したくても方法がわからない、間違った方法で処分しようとしていないか不安…とお悩みの方は必見です。家電リサイクル法の対象になっている冷蔵庫には、正しい処分方法があります。冷蔵庫の処分が正しくできるよう、家電リサイクルにかんする基礎知識や冷蔵庫の捨て方、不用品回収についていくつか紹介していきましょう。

  1. 冷蔵庫は粗大ごみで出せない?
  2. 家電リサイクル料金について
  3. 冷蔵庫の処分:買い替えの場合
  4. 冷蔵庫の処分:自治体などの回収方法
  5. 冷蔵庫の処分:リサイクルショップ編
  6. 無料回収業者に依頼する場合
  7. 冷蔵庫の処分にかんしてよくある質問

この記事を読めば冷蔵庫の正しい処分方法についてわかります。

1.冷蔵庫は粗大ごみで出せない?

冷蔵庫などの大型家電は粗大ごみとして捨てることができません。自治体ごとに粗大ごみのルールは決まっています。しかし、家電リサイクル法の対象になっている家電は対象外です。そこで、冷蔵庫の処分にかんする家電リサイクル法について詳しく説明していきましょう。

1-1.家電リサイクル法の概要

家電リサイクル法とは、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の4品目をリサイクルする法律です。家庭ごみを増やさないためにも家電リサイクル法が2001年より本格施行されました。正しく処分するためにも、家電リサイクル法の内容についてチェックしていきましょう。

1-2.家電リサイクルに定められた家電とは

家電リサイクル法で定められた家電は、エアコン・テレビ(ブラウン管含む)・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)の4品目です。対象になっている家電は法律で決まっている方法で廃品回収されます。自治体の粗大ごみとしては処分できません。間違った方法で処分すると法律違反になるでしょう。

1-3.家電リサイクル法の目的

家庭から出る廃棄物や不用品は各市町村が回収して処理をしてきました。しかし、家電の中には処理が難しい種類がたくさんあります。また、有効活用できる資源がたくさん入っているのです。家電を廃棄するのは非常にもったいないでしょう。そこで、制定されたのが家電リサイクル法になります。家電リサイクル法によって、廃棄物の減量や資源の有効活用ができるようになりました。

1-4.家電リサイクル法の必要性

廃棄物の増量は環境破壊につながります。近年、環境汚染が国際的な問題になってきているのです。よって、リサイクルできるものは積極的にリサイクルしていかなければなりません。家電リサイクル法は環境汚染を防ぐ、資源を再利用することで廃棄物の量を減らしています。地球を守るという大きな役割を担っているのです。

2.家電リサイクル料金について

家電リサイクル法の対象になっている冷蔵庫は、リサイクル料金がかかります。そこで、冷蔵庫といった家電のリサイクル料について説明しましょう。

2-1.家電リサイクルにかかる料金

家電リサイクルにかかる料金は種類によって異なります。エアコンはおよそ1,400円、冷蔵庫・冷凍庫はおよそ3,600円~4,700円、洗濯機・衣類乾燥機はおよそ2,500円、テレビは3,000円です。料金+収集運搬料が必要になるでしょう。また、家電リサイクル料金の一覧は「一般財団法人 家電製品協会 家電リサイクル券センター」で公開されています。ぜひチェックしてみてください。

家電リサイクル受付センター

2-2.冷蔵庫のリサイクル処分にかかる料金

リサイクル料金は家電によって異なりますが、冷蔵庫の場合は重量がポイントになります。冷蔵庫といっても大きいものから小さいものまでさまざまです。170L以下の冷蔵庫はおよそ3,600円~、170L以上の冷蔵庫はおよそ4,600円~になるでしょう。処分する前に冷蔵庫の重量もチェックしておきたいですね。

2-3.その他の必要な書類

家電リサイクル法の対象家電は料金以外にも必要な書類があります。必要な書類とは「家電リサイクル券」です。家電リサイクル券は郵便局、または販売店で購入できます。家電リサイクル券を購入しなければ回収してもらえません。購入した後は自分で指定引き取り場所に持ち込むか、販売店で回収してもらう方法のどちらかになります。

3.冷蔵庫の処分:買い替えの場合

冷蔵庫の廃棄は自分の状況に合った方法を選択するのがベストです。では、買い替えの場合どう処分すればいいのでしょうか。買い替えにおける冷蔵庫の処分について説明します。

3-1.販売店による下取り

冷蔵庫を購入した販売店で下取りをしてもらう方法があります。新しい洗濯機の販売価格から差し引いてもらえるでしょう。また、なじみのあるお店で回収してもらえる安心感があります。販売店による下取りではリサイクル料金+収集運搬料金が必要になるでしょう。

3-2.メーカーによる引き取り

冷蔵庫のメーカーに連絡して引き取りを依頼する方法も1つの選択です。家電メーカーは家電の引き取りをおこなっています。ただし、メーカーに依頼する際は、料金をきちんと確認しなければなりません。メーカーによって料金が異なるでしょう。

3-3.それぞれのメリット・デメリット

販売店・メーカーとそれぞれ家電の下取り・引き取りをおこなっています。冷蔵庫を完全に処分したい場合はメーカーに依頼してください。新しいものを購入するときは販売店で下取りをしてもらいましょう。購入金額が安くなる、完全に処分できるメリットはありますが、それぞれ手間がかかります。メーカーに依頼する際は指定場所まで運ばなければなりません。

4.冷蔵庫の処分:自治体などの回収方法

冷蔵庫は法律によって自治体の粗大ごみとしての処分はできません。しかし、自治体に相談して小売店や業者を紹介してもらうことはできます。そこで、自治体などの回収方法について詳しく説明しましょう。

4-1.郵便局の利用・持ち込み

自治体をとおして冷蔵庫を処分する際、郵便局の利用が一般的です。郵便局で家電リサイクル券を購入した後、紹介してもらった小売店へ直接持ち込みます。直接持ち込みができない場合は、リサイクル料金+業者や小売店の車を利用した運搬費用が追加されるでしょう。家電リサイクルの持ち込みは料金に気をつけてくださいね。

4-2.手数料や手間

料金郵便局振込方式を利用する際、振込手数料が必要になります。振込手数料は窓口とATMそれぞれ異なるのでしっかり確認しておきましょう。窓口の場合、振込額が5万円以内は130円、ATMの場合は80円になります。できるだけ手数料を抑えたい人はATMでの振込がおすすめです。振込の手続きにかんしては家電リサイクルセンターのサイトで紹介されています。

4-3.自治体で処分するメリット・デメリット

自治体で処分する際、郵便局で手続きをすれば、後は回収指定場所まで運ぶだけです。自家用車で運べない場合は指定の業者が回収してくれるでしょう。ただし、収集運搬料金が発生します。回収指定場所まで運ばなければならないため時間と手間がかかるのは確かです。

5.冷蔵庫の処分:リサイクルショップ編

冷蔵庫の処分方法にはリサイクルショップの利用もあります。リサイクルショップでは、冷蔵庫の買取も可能です。壊れていない冷蔵庫はリサイクルショップに買い取ってもらいましょう。

5-1.リセールの場合

冷蔵庫をリセールする場合、買取できるかどうかがポイントになります。壊れていない冷蔵庫なら買取できますが、製造年から結構経過している冷蔵庫はNGです。製造年から3年~6年以内のものと、リサイクルショップによって決まっています。また、冷蔵庫を適正価格で買取してもらうには、相場を把握しなければなりません。冷蔵庫の買取相場は「年式」「容量」の2点で決まります。

5-2.リサイクルショップを利用するメリット・デメリット

リサイクルショップを利用する大きなメリットは、「冷蔵庫を売ることができる」点にあるでしょう。処分しようと思っていた冷蔵庫が売れたらうれしいですよね。処分費用はかからず、買取価格のぶんだけお金を得ることができます。まさに、一石二鳥の方法です。しかし、リサイクルショップでは買取価格が低くなるというデメリットがあります。幅広い商品を取り扱っているぶん、家電の詳しい知識を持っていません。しっかり査定してもらいたいのなら、信用できる経験豊富なリサイクルショップを選ぶ必要があります。

6.無料回収業者に依頼する場合

「廃品回収が無料」「今だけ冷蔵庫の引き取りが無料」と甘い文句でお客を引き寄せている業者がいます。無料回収業者に依頼する場合は、悪徳業者と優良業者を見極める目が必要です。

6-1.なぜ無料なのか

無料回収業者でも「無料になる理由」をきちんと明確にしているところは安心できます。しかし、無料という文字だけで理由を記載していない業者は悪徳業者の可能性が高いです。無料になる理由を明かしている業者は、自社で再販売しているから、部品を細かくわけているからなどの理由を述べていますよ。

6-2.業者選びのポイント

多数の業者がある中、信用できる業者を選ぶためのポイントがあります。ポイントとしては「見積書」の確認です。優良業者であればあるほど、より詳しい内訳を見積書で記載しています。けれども、悪徳業者は見積書が非常に大ざっぱです。また、「スタッフの対応」にも注目してください。より丁寧でどんな質問にも答えてくれるスタッフは優秀です。質問に答えない、すぐに契約へと迫るスタッフは悪徳業者の確率が高くなります。業者の対応、見積書のほかにサービスや口コミなどを比較して信用できる業者を選んでください。

6-3.トラブルを防ぐには?

近年、不用品回収業者とのトラブルが増加しています。主なトラブルとしては「無料なのに料金を請求された」「見積書と違う料金を提示してきた」など金銭トラブルが多いです。業者とのトラブルを防ぐためにも、業者を数社比較してください。比較することで優良業者と悪徳業者の見極めができます。また、見積書の内容をきちんと確認しましょう。不備な点がある場合はすぐ業者に尋ねてくださいね。もし、トラブルにあったときは国民生活センター・消費者センターにすぐ相談しましょう。

国民生活センター・消費者センター相談窓口

6-4.無料回収業者に依頼するメリット・デメリット

無料回収業者に依頼するメリットはやはり、無料で回収してもらえることです。しかし、無料の場合は悪徳業者の可能性もあるため、見極める力が必要になるでしょう。無料の業者が心配な人は、適正価格で不用品回収をおこなっている業者に依頼してください。廃品回収・不用品回収の相場をチェックしておきましょう。相場はさまざまな業者を比較すればわかります。家電によって異なりますが、相場は5,000円~20,000円です。

7.冷蔵庫の処分にかんしてよくある質問

冷蔵庫の処分について疑問点はたくさんあるでしょう。正しい方法で冷蔵庫をリサイクルするためにも、疑問点は解決しておかなければなりません。そこで、冷蔵庫の処分にかんしてよくある質問を5つあげていきましょう。

7-1.冷蔵庫の買取価格をあげるコツとは

冷蔵庫を売りに出す前にある程度キレイに掃除をしてください。冷蔵庫をキレイにするだけでも、買取価格がアップします。また、取扱説明書などの付属品も一緒にしたほうがいいでしょう。買取価格をあげるためにも準備は大切です。

7-2.見積もりは無料なの?

業者に冷蔵庫の処分を依頼する前、無料見積もりを利用してください。ほとんどの業者では見積もりが無料でできます。無料見積もりを利用することで、事前に買取価格がわかるでしょう。業者のホームページや電話で申し込みできますよ。

7-3.買取できる家電とは?

冷蔵庫を買取に出したいけれど、買取できるかどうか不安…と悩んでいる人は多いでしょう。買取できる家電は業者・リサイクルショップによって異なります。製造から年数が10年以上経過している家電は買取できないところがほとんどです。業者・リサイクルショップのホームページで買取してもらえるかどうか確認しましょう。

7-4.すぐに回収してもらえるのか?

24時間365日年中無休で不用品回収、冷蔵庫の回収をおこなっている業者があります。すぐに処分したいときは即日対応が可能な業者に依頼してください。出張買取可能エリア内であれば、すぐに自宅までかけつけてくれるでしょう。

7-5.回収方法は?

家電リサイクルの回収方法は出張買取、持ち込みなどさまざまです。自分の状況に合った方法で回収してもらえるといいでしょう。また、回収方法は業者によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?家電リサイクル法の対象になっている冷蔵庫は処分方法が決まっています。正しい方法で処分するには基礎知識を身につけなければなりません。冷蔵庫の正しい処分方法、不用品回収業者の選び方など、必要な知識を身につけてください。もし、回収業者の選び方に迷った場合は不用品回収業者の口コミをチェックするといいでしょう。身につけた知識によって、効率的な処分ができますよ。

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