布団の捨て方とは?自治体の処分方法・リサイクル・回収業者をご紹介

古くなった布団・使わなくなった布団・汚れた布団はありませんか?布団は家の収納を占領してしまいますよね。不用になった布団を処分して、すっきりした収納を取り戻したい。でも、布団はサイズが大きいだけに、捨てにくいと思うこともあるでしょう。
捨て方がわからないからそのまま放置しているけれど、何とかしたい。あなたの悩み、とてもよくわかります。
布団を通常のゴミとして扱えるのか、特別な処理が必要なのか、知っておかないと家の布団はいつまでも置くことになるでしょう。捨てる以外にも、リサイクルなど布団を再利用する動きも出ています。今回は、気になる布団の廃棄についてです。

  1. 布団を自分で捨てるには?
  2. 布団の処分を引っ越し業者に依頼する方法
  3. 販売業者に布団引き取りを依頼する方法
  4. 布団をリサイクルする方法
  5. 回収業者に布団引き取りを頼む方法
  6. 布団の処分でよくある質問
  7. まとめ

この記事を読むことで、布団をすっきり処分して、快適な環境を取り戻すことができますよ。ご自宅に溜(た)まった 布団を正しく捨てる知識を持つためにも、ぜひ参考にしてみてください。

1.布団を自分で捨てるには?

布団って燃えるゴミになる?それとも粗大ゴミ?分別がわからなくてつまずく方が多いでしょう。布団は自治体のゴミ回収に出すことができるのです。ポイントをご紹介します。

1-1.自治体のゴミ回収を利用する

自分でゴミ集積所へ持ち込むことで、自治体のゴミ回収を利用して処分することができます。燃えるゴミ・粗大ゴミの区分は、大きさに左右されるため、コツを知っておくだけで通常の燃えるゴミとして扱うことができるのです。

1-1-1.布団が粗大ゴミに該当する場合

布団はサイズが大きいですよね。通常、燃えるゴミは1辺30cm以下または燃えるゴミ袋に入るものと規定されています。そのため、布団をそのまま捨てるとなるなら、粗大ゴミとして事前申し込みが必要です。

1-1-2.燃えるゴミとして布団を捨てるには?

サイズを小さくするなら、燃えるゴミとして捨てることができます。つまり、細かく裁断するということです。布団を切りわけ、燃えるゴミ袋に入れていきます。一度にたくさん出さず、少しずつ指定されたゴミの日に出すようにしてください。

1-2.自治体のルールで布団処分をするには?

燃えるゴミなら、切りわけて小さくし、燃えるゴミ袋に詰めて捨ててください。粗大ゴミは事前申込制ですので、決められた日時に粗大ゴミ処理券を貼り付けて出しましょう。粗大ゴミは、通常のゴミ集積所に出してはいけません。集合住宅の場合は、共有玄関の目立つ場所へ出しましょう。戸建て住宅の場合は、敷地内の目立つ場所へ置いてください。

1-3.自治体で布団を捨てる場合の手数料

布団のような大型ゴミは、粗大ゴミとして捨てるのが最も簡単です。粗大ゴミ手数料は、自治体ごとに定めていますので、事前に粗大ゴミ受付センターのホームページで確認しておきましょう。布団は200円と比較的安値で処分できますが、自治体によって粗大ゴミ手数料には幅があります。
細かく裁断し、燃えるゴミ袋に入れる捨て方は、燃えるゴミ袋購入費用だけです。

1-4.布団を自治体で処分する場合のメリット・デメリット

布団は大型ゴミのため、自治体のゴミ集積所へ持ち運ぶのに手間と労力が必要です。そのため、階段や段差などでつまずく危険も高まります。
裁断して燃えるゴミとして捨てるなら、1度にたくさん捨てることができないため、全部捨てるまでに時間がかかるデメリットもあるでしょう。
自治体で処分するメリットは、費用が最も安いということ。費用を抑えて処分したい方にはおすすめです。

2.布団の処分を引っ越し業者に依頼する方法

布団を捨てようと思うきっかけは、断捨離や大掃除などが圧倒的です。また、1つのターニングポイントになるのは引っ越しでしょう。引っ越しで不用な布団を捨てて、新居の収納を確保しようと考える方も多いのです。引っ越し時はバタバタと忙しく、不用品の処分まで手が回らないというケースもあるのではないでしょうか?引っ越し業者に依頼して捨てる方法もあります。

2-1.引っ越しと同時に処分する

引っ越し業者に荷物を運び出してもらう際、不用な布団を処分してもらうことができます。ただし、有料ですので、引っ越し作業代金の見積もりを出してもらうときに、必ず布団廃棄があることを伝えてください。

2-2.どのように布団処分を行うのか?

引っ越し業者は、新居に移転するために荷物を移動するのが仕事です。布団など不用品の処分も請け負ってもらえますが、あくまでもオプションサービスと捉えておきましょう。
引っ越し料金に布団廃棄料をプラスして支払う必要があり、荷物を運び出す際に不用な布団を引き取ってもらえます。引っ越しと同時に処分したいという方に好まれている方法です。

2-3.引っ越し業者の布団廃棄料金

引っ越し業者は、引っ越しそのものに料金も幅があります。布団廃棄料金もまちまちで、3000~5000円(税抜き)が一般的です。布団1つに対しての費用ですので、数が増えれば費用も高くなるでしょう。

2-4.引っ越し業者を使って布団を処分するメリット・デメリット

引っ越し業者に依頼するメリットは、引っ越し当日に荷物の運び出しと処分ができることです。日にちをわけずに捨てることができます。
一方、デメリットは処分費用が高くなる傾向にあること。引っ越し業者は処分を専門としていないため、処分費用が回収業者より高くなることがあります。

3.販売業者に布団引き取りを依頼する方法

布団を新しく購入し、古い布団を捨てたいという方もいるでしょう。販売店に布団の引き取りを依頼できるか、買う側(がわ)として気になるところですよね。販売店の現状を知っておきましょう。

3-1.販売店の下取りはある?

布団の下取りをしている販売店は、あまり多くありません。しかし、販売店の中には、対象商品を購入した場合に限って、不用な布団を無料で引き取ってもらえるケースもあります。下取りサービスは、下記を参考にしてください。

  • 日の本寝具
    (布団引き取りサービスの表示がある商品を購入した場合、下取り対応可能です。1万円以上の購入だと、下取り時の送料負担なし。購入した商品が届いたときに、配送員へ古い布団を手渡しできます。別途、手配する必要はありません。

3-2.通販業者の布団引き取りと手数料

通販業者の布団引き取りサービスは、一定基準を設けている場合がほとんど。手数料は、下記を参考にしてください。

  • ディノス(商品購入金額が税抜き3万8000円以上の場合、無料引き取り対応可能です。ただし、同一商品かつ同数であることが前提になります。)
  • 小林ふとん製造直売所(荷造りできる布団回収セットを税込み990円で販売しています。同店で新規購入した場合だけ引き取り可能です。)
  • 西川チェーン(ムアツ布団と羽毛布団の購入者が対象です。無料引き取りしてもらえます。)

3-3.販売店や通販業者に引き取り依頼するメリット・デメリット

販売店や通販業者に引き取ってもらうには、新規購入が条件となっています。そのため、処分費用はかからない一方、一定基準を満たす布団を購入しなければならないデメリットもあるでしょう。また、新しいものが届いたときに引き取ってもらえず、別途運送業者の手配を求められるケースもあります。

4.布団をリサイクルする方法

今、ご自宅で眠っている布団は、ほかにニーズがある場合もあります。しかし、家具や家電製品とは異なり、肌に触れるものとあって、リサイクルできるかどうかは状態によって変わるでしょう。

4-1.引き取ってもらえるのはどんな布団?

新規購入から3年以内の布団、羽毛布団などは引き取りの可能性が高まります。未使用のまま保管していたものも対象です。羽毛布団は、高品質なほどニーズも高いため、布団の表示タグで確認してみてください。

4-2.リサイクルショップに布団リサイクルを頼むメリット・デメリット

布団のリサイクルは、専門に扱うショップに依頼する方が引き取ってもらえる確立は高まります。布団のリユースを積極的に行い、中綿を新たな製品に生産し直すため、引き取りを行えるのです。こうしたリユース生産ラインを確保しているショップなら、捨ててゴミになるはずだった布団もリサイクル対象となります。資源として扱われるメリットがあるでしょう。
デメリットは、通常のリサイクルショップではあまり扱っていないということ。近隣で布団リサイクルショップがない場合、引き取りを諦めざるを得ません。

4-3.インターネットでのリセールするメリット・デメリット

布団の新規購入には、意外と費用がかかります。高品質な羽毛布団は高いため、新しいものがほしいけれど手が出ないという方もいるでしょう。
古くへたった布団は避けられる傾向があります。しかし、未使用の羽毛布団なら、インターネットでリセールする方法もおすすめです。高品質で未使用のものなら、高値になることもあります。
一方、リセールする場合、ニーズがなければいつまでも手元に布団が残ってしまうのがデメリットです。

4-4.NGOへ寄付するメリット・デメリット

発展途上国への海外支援を行う、NGO団体への寄付も1つの手段です。古い布団であれ、汚損や破損がない限り、受け付けてもらえます。
海外支援に限らず、動物愛護団体でもニーズがあり、飼い主のいない動物たちの寒さをしのぐ大切なアイテムとなっているのです。誰かの役に立てたという達成感を抱くことができるのが、寄付のメリット。デメリットとして挙げられるのは、送料は自己負担になることでしょう。布団の梱包(こんぽう)も、自分の手で行わなければなりません。

5.回収業者に布団引き取りを頼む場合

新しく布団を購入したけれど、対象商品外で古い布団を回収してもらえなかった。汚損・破損でリサイクルできない。布団をいつまでも処分できないのは、収納スペースを空(あ)けられず困ってしまいますよね。
不用な布団を長年置き去りにしておくのは、ダニの発生原因にもなるでしょう。早めに処分したいという方には、回収業者を利用する方法がおすすめです。

5-1.布団引き取りを依頼する回収業者の選び方

回収業者は、近年増加傾向にあります。しかし、回収業者が増えるにつれ、悪徳な事例も増加しているのも事実。布団の回収から廃棄まで適切に行っているかどうか、しっかり見極めることが大切です。ポイントは、廃棄物処理業者の認可を受けた業者であること。責任を持って廃棄してくれる業者かどうか、1つの目安になるでしょう。

5-2.布団廃棄で回収業者を利用するメリット・デメリット

回収業者の取扱品目は幅広く、大型ゴミや捨てにくいゴミも回収してもらえます。そのため、布団以外にも捨てたいものがあるなら、一緒に引き取ってもらえて便利です。即日対応してくれて、1日も早く処分したい方にとって有効な手段でしょう。
デメリットは、回収費用がかかること。回収費用は業者によって異なります。事前に見積もりを取って比較してみてください。

5-3.回収業者の布団廃棄料金

布団廃棄料金は、税抜き1000~2000円が一般的です。ベッドマットレスの処分もできますので、寝具を一掃したい場合にも便利な手段でしょう。シングルサイズのマットレスなら、税抜き5000円の処分費用が必要です。

5-4.布団の回収方法

回収業者なら、布団1点から回収可能です。特別な梱包(こんぽう)は必要ありません。自宅まで引き取りに来てもらえ、重量があるものも運搬の手間なく捨てることができます。
ほかにも捨てたいものや大型ゴミがある場合、回収業者の積み込みプランがおすすめ。1点ずつの料金を支払うよりお得に処分できます。

5-5.無料回収業者に注意

回収業者が増えている今、悪質な業者がいるのも確かです。特に、無料と強調する業者には注意が必要。布団を捨てるには必ず処分費用が発生しますので、無料ということはあり得ません。
無料という謳(うた)い文句に誘われ、いざ積み込み完了となってから高額費用請求という事件も起こっています。悪質業者は認可を受けていません。布団回収後に、不法投棄されてしまう事例もあり、無視できない問題です。

6.布団処分でよくある質問

布団の捨て方で迷うケースもあるでしょう。よくある質問をご紹介します。

6-1.布団は自治体へ持ち込み可能?

自治体のルールで処分するのは、費用を抑えられるメリットがあります。粗大ゴミ扱いとなる場合、指定された粗大ゴミの日まで時間がかかってしまうのがデメリットです。自家用車がある場合、布団を積み込んで自治体のゴミ処理場へ持ち込むこともできます。

6-2.粗大ゴミとして出す場合はどうすべきか?

粗大ゴミは事前申し込みが必要です。通常のゴミ集積所ではなく、共有玄関または自宅敷地内の目立つ場所へ出します。粗大ゴミとして出す場合の注意点は、ひもなどで縛っておくこと。布団はかさばるので、回収がスムーズに行えるよう配慮してください。

6-3.引っ越し業者に布団引き取りを依頼する場合、梱包(こんぽう)は必要?

引っ越し業者による布団回収は、業者の指示に従って梱包(こんぽう)してください。ひもで縛るなど、簡易梱包(こんぽう)で済む場合がほとんどでしょう。中には梱包(こんぽう)不用な場合もあり、引っ越し業者に確認してみてください。

6-4.布団と一緒に毛布も捨てたい

自治体のルールに添って処分する場合、布団と毛布それぞれの処分費用を支払う必要があります。粗大ゴミの申込時に、必ず品目と点数を伝えてください。インターネットでも申し込みでは、それぞれの項目にチェックを入れます。

6-5.ベビー布団はリサイクルできる?

ベビー布団は、使用期間も短く、すぐに使わなくなってしまいますよね。特別目立つ汚損・破損がない限り、リサイクルショップでも買い取り対象になるでしょう。特に買い取ってもらいやすいのは、育児用品を専門に取り扱うリサイクルショップです。水洗いできるものは洗っておき、きれいな状態で査定を受けるようにしてみてください。

7.まとめ

いかがでしたか?古くなった布団は、収納スペースを占領して邪魔ですよね。新しいものに買い替える場合、対象商品を選ぶと無料引き取りを受けることができます。
未使用のものや高級羽毛布団は、リサイクルという手段もあるでしょう。布団は捨てにくいゴミと思われがち。しかし、細かくすることで燃えるゴミとして処分可能です。手間や時間をかけたくない方は、回収業者を上手に利用しましょう。
捨て方がわからないと後回しにしてしまう方もいます。しかし、収納がぎゅうぎゅうになった状態はダニ発生の原因です。衛生的な環境を維持するためにも、不用な布団は早めに処分してください。

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