マンションのゴミ事情は? 粗大ゴミはどう処分すればいいの?

マンションでは一戸建てと異なり、さまざまなルールがあります。粗大ゴミを処分するだけでも、一つ間違えれば大きなトラブルに発展しかねません。そこで、今回はマンションにおける、正しい粗大ゴミの処分方法をご紹介します。

  1. マンションで粗大ゴミを出すときの困りごと
  2. マンションで粗大ゴミを出す前に確認すること
  3. マンションの粗大ゴミ処分を業者に頼む方法
  4. マンションにおける粗大ゴミ処分のQ&A

この記事を読むことでマンションにおける粗大ゴミの処分方法が分かります。正しい処分方法を学んで、トラブルを避けましょう。

1.マンションで粗大ゴミを出すときの困りごと

まずは、マンションにおける粗大ゴミ事情をご紹介します。

1-1.ルールに従わなければいけない

マンションではゴミの出し方について独自のルールが定められていることがほとんどです。マンションでは同じ建物を他人と共有しているため、ルールを破ると他人に迷惑がかかってしまいます。場合によっては隣人や管理組合などとトラブルになってしまうこともあるでしょう。
また、当然ながら自治体が定める粗大ゴミのルールにも従わなければいけません。さらに、可燃ゴミなどとは違って回収日があるわけではないので、必ず自分で粗大ゴミセンターなどへ連絡し、粗大ゴミ回収の依頼をする必要があります。手間がかかるため、忙しい人などはなかなか都合を合わせづらいでしょう。

1-2.重くて搬出しにくい

ものにもよりますが、タンスやベッドなど粗大ゴミには重くて運び出すのが大変なものが多くあります。粗大ゴミは粗大ゴミセンターの指定した場所に出しておかなければいけません。基本的には家の前や集積所などですが、一人暮らしの女性や年配の方だと運び出すのは大変です。特に、マンションでは共用廊下に粗大ゴミを出して回収してもらうことは禁じられていることが多く、敷地外まで運び出さなければいけません。これは、体力のある男性が複数人いても大変でしょう。

1-3.大量にあると手続きが大変

基本的に、粗大ゴミ1個に対して1つの粗大ゴミ処理券を用意しなければいけません。手続きが非常に面倒です。また、自治体によっては粗大ゴミの量が多すぎると一度に引き取ってもらえないこともあります。

2.マンションで粗大ゴミを出す前に確認すること

この項目では粗大ゴミをスムーズに処分するために事前に把握しておくべきことをご紹介します。

2-1.正しいルールを確認する

トラブルを避けるためにも、管理人などに事前確認を行い、マンションのルールに従って粗大ゴミを出すようにしましょう。
また、自治体の定めているルールも、自治体ごとに異なるため、事前に確認しておくことが大切です。たとえば、多くの自治体では一辺の長さが30㎝以上のゴミを粗大ゴミとしていますが、中には40㎝や50㎝のこともあります。また、普通は粗大ゴミになるようなものでも、自治体によってはリサイクルの対象になっていて回収してもらえないケースもあるでしょう。

2-2.戸別回収サービスが利用できるかを確認する

自治体によっては戸別回収サービスがあります。戸別回収ならマンションの敷地外まで運搬する必要がないので、労力は最低限で押さえられるでしょう。ただし、戸別回収サービスは行っている自治体とそうでない自治体に大きく分かれています。また、障害を持っている方や年配者しか利用できないことも多いので注意しましょう。

2-3.分解できるか確認する

粗大ゴミの基準は基本的にサイズです。そのため、基準値以下のサイズになるように分解してしまえば、可燃ゴミや不燃ゴミなどとして出せる場合があります。可燃ゴミや不燃ゴミなら処分費用がかかりませんし、手続きも不要なので手間がかかりません。

2-4.大量にある場合には業者を利用することも検討しよう

大量に粗大ゴミがあったり、大きくて重く運搬が困難だったりする場合は、業者に依頼することをおすすめします。業者なら家の中に入って搬出を行ってくれるので、自分にかかる労力は最小限です。また、まとめて引き取ってくれるので、粗大ゴミが大量にあっても問題ありません。さらに、粗大ゴミ以外に不要なものがあれば、それを一緒に引き取ってもらうことも可能です。回収費用などがかかりますが、まさに、一石二鳥の方法といえるでしょう。

3.マンションの粗大ゴミ処分を業者に頼む方法

この項目では、粗大ゴミの処分を業者に頼む際の基本的知識をご紹介します。

3-1.業者に頼むメリット

メリットはなんといっても手間のかからなさです。マンションで自治体の粗大ゴミ回収を利用する場合、指定の場所まで距離が遠い場合が多く、家具などの重い粗大ゴミは大変な労力がかかります。業者に頼めば自宅まで出張回収してもらえるので、粗大ゴミを自分で運搬する必要がありません。また、自治体の場合は日曜日や祝日などに回収してもらうことはできませんが、業者の多くは年中無休なのでこちらの都合に合わせてもらえることも利点の一つです。即日対応を行っている業者もあるので、急に処分しなければいけなくなったときなどに利用できるのもうれしい点でしょう。平日に暇をとれない社会人や学生の方にも利用しやすくなっています。

3-2.回収方法について

不用品回収業者は主に以下の方法で回収を行っています。

  • 出張回収
  • 宅配回収
  • 持ち込み回収

業者によっては対応していない回収方法もあるので、詳しくは業者ホームページをご参照ください。

3-3.業者に依頼する際の費用はどのぐらい?

不用品回収業者は通常、「基本料+単価+オプション料」という料金体系になっています。さらに、基本料が高く単価が安い業者と、単価が高く基本料が安い業者があるので、粗大ゴミの種類や数などによって大きく値段は変わるでしょう。なお、基本料は3,000~5,000円が一般的です。

3-4.料金を安く抑えるコツは?

処分する粗大ゴミの数が少ない場合は、単価が多少高くても基本料が安い業者を選んだほうがお得です。逆に、大量の粗大ゴミを処分したい場合は、基本料が多少高くても単価の安い業者を利用するようにしましょう。
また、業者によってはお得な回収プランなどを用意していることがあります。事前に業者の料金プランを確認し、お得なプランを利用するのも手の一つです。

3-5.注意点

業者を利用する際にはオプション料に注意するようにしましょう。オプションとは特殊な搬出方法などが必要な場合などに発生します。たとえば、運び出すのにクレーンが必要なもの(ピアノなど)がある場合や、エレベーターを利用できず階段で運び出さなければいけない場合などです。オプション料は内容によって値段は違うものの、基本的に割高に設定されています。そのため、当初想定していた費用より高くなってしまうことがあるのです。業者の中には安い利用料で客をつり、適当なオプションを後付けすることで高額請求をしてくる悪徳業者もいます。業者から料金プランの提示を受けた際には、オプション料についてしっかりと確認しておきましょう。

4.マンションにおける粗大ゴミ処分のQ&A

最後に、マンションで粗大ゴミを処分する際によくある質問をご紹介します。

Q.マンションにエレベーターがないので粗大ゴミを1階まで降ろせません

A.まずは、自治体の粗大ゴミセンターに相談してみましょう。自治体では対応できないといわれたら、業者を利用してください。

Q.戸別回収サービスを利用する際の注意点は何ですか

​A.マンションで戸別回収サービスを利用する場合、自治体にもよりますが玄関の前に粗大ゴミを置くことになります。マンションの廊下は共有スペースなので、勝手に占有するとトラブルになりかねません。マンションの管理人などに、必ず了承をとってから行いましょう。また、隣人などに説明をしておくことをおすすめします。

Q.業者への依頼をキャンセルした場合、キャンセル料は発生するのでしょうか?

A.業者によって違いますが、回収予定日の数日前にキャンセルをすれば、多くの場合キャンセル料は発生しません。ただし、当日キャンセルの場合はキャンセル料が発生することがあります。詳しくは、業者ホームページの「よくある質問」の項目などを確認してみましょう。

Q.業者の見積もりは有料ですか?

A.業者によって異なります。しかし、多くの業者は原則として無料です。気になる方は、電話などで確認しましょう。

Q.業者との間でトラブルが発生した場合の対処法を教えてください

​A.不用品回収業者と金銭トラブルなどが発生した場合、国民生活センター(消費生活センター)に相談しましょう。国民生活センターは行政が運営しており、専門の相談員に無料で相談することができます。気軽にご利用ください。

まとめ

マンションの粗大ゴミ処分に関する悩みは解消されましたか? マンションで粗大ゴミを処分しようとすると、マンションのルールなどに縛られて面倒なこともたくさんあります。面倒に思えるかもしれませんが、余計なトラブルを起こさないためにも、ルールを守って処分することが大切です。自分で運べる大きさの粗大ゴミであれば自治体、重くて運搬が困難なものや大量に粗大ゴミがある場合は不用品回収業者を利用するのがよいでしょう。自分に合った方法を見つけて、無理のない処分をしてくださいね。

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