冷蔵庫の正しい運び方~コツを知って自分で引っ越そう!

1113b696-b2c0-4321-a070-842829c403d2引っ越しを業者に依頼せず自分で行う場合、冷蔵庫の運び方にはコツがあるということを知っておきましょう。
単身用サイズの冷蔵庫であれば1人で運ぶことも可能です。
しかし、間違った運び方をすると故障の原因になることも。
たとえば、冷蔵庫は横倒しにすると危険ですし扉が開いてしまう可能性もあるでしょう。
階段や狭い廊下を運ぶ際には、できるだけ斜めにしないように気を付けなければなりません。
また、軽トラなどの車に積むときはどうしたらよいのでしょうか。
腰痛を予防する方法や冷蔵庫を処分する際の注意点などもまとめてみました。

  1. 冷蔵庫を運ぶ際の手順とコツ
  2. 冷蔵庫を運ぶ際の注意点
  3. 冷蔵庫を処分する方法

1.冷蔵庫を運ぶ際の手順とコツ

冷蔵庫を自分で運び出す際には、正しい手順とコツを知っておく必要があります。
安全に運ぶためにも、ぜひ参考にしてみてください。

1-1.引っ越し前に中身を整理する

冷蔵庫を運び出す前に、中身を整理して空の状態にしておく必要があります。
中に食材を入れたまま運搬すると途中で中身が飛び出す可能性があるでしょう。
そもそも、電源を切った状態では食材が傷んでしまいます。
食材を無駄にしないためにも、引っ越し前には計画的に使い切るようにしましょう。
引っ越し直前には、なるべく食材を買い足さないようにしてください。
使い切れずに食材が残ってしまう場合は、クーラーボックスに詰めて運ぶか捨てるしかありません。
調味料は引っ越し日までに使い切るのが難しいため、常温保存で問題のないものはダンボールにこん包しましょう。
要冷蔵のものはクーラーボックスに入れて運んでください。
そして、遅くても引っ越し前日には、冷蔵庫のコンセントを抜いておきましょう。
運搬時に冷蔵庫内の霜が溶けてほかの荷物が水浸しになるのを防ぐためです。
ある程度霜が溶けたら、ぞうきんなどで乾(から)拭きしておきましょう。

1-2.運ぶ際のコツ

運ぶときは、冷蔵庫の扉や中のトレイを布テープなどで固定しておきましょう。
また、壁や床を傷つけないように、古い毛布などに包んで運ぶと安心です。
トラックなどに積む際は、冷蔵庫を横に寝かさず、立てたまま運ぶのが基本。
冷蔵庫を長時間寝かせたままにすると故障の原因になります。
車の振動でコンプレッサー内のオイルが冷却システムに流れ込む可能性があるためです。
もちろん、一時的に横にしたり斜めにしたりするのは問題ありません。
横にしなければならない場合は、引っ越し先に冷蔵庫を設置し、30~1時間ほどたってからコンセントを差し込むようにしましょう。

2.冷蔵庫を運ぶ際の注意点

冷蔵庫を運ぶ際には、いくつか注意すべきことがあります。

2-1.水抜きについて

冷蔵庫の中身を空にしたら、水抜きを行う必要があります。
製氷機能のある冷蔵庫の場合は、まず引っ越しの2日前までには製氷機能を停止してください。
そして、引っ越しの前日には製氷皿の氷をすべて捨てます。
最近の冷蔵庫は霜取りの必要がないものも多いでしょう。
しかし、製氷皿周辺に霜が付いている場合は、霜取りをしなければなりません。
引っ越しの前日には電源を切り、霜が取れるまで放置してください。
また、冷蔵庫の下にある受け皿には、通常水がたまっています。
受け皿を外すことができるタイプのものは、外して水を捨てましょう。

2-2.引っ越し先で冷蔵庫を設置する際

冷蔵庫の機種によって異なりますが冷蔵庫内が完全に冷えるまで4~5時間かかります。
引っ越し先に運搬が完了し、電源を入れてすぐに食材を入れると傷んでしまう可能性があるでしょう。
設置場所に冷蔵庫を置いたら、早めに電源を入れて庫内を冷やすようにしてください。
また、冷蔵庫を設置する場所についても、本体の大きさだけでなく背面の放熱スペースも考慮する必要があります。
コンセントや転倒防止ベルトなどを取り付けることができるかどうかも計算しておきましょう。
直射日光が当たる場所や極端に風とおしが悪い場所、ガスレンジやオーブンの近くに設置するのは避けるようにしてください。
放熱不良が発生して冷えが悪くなる可能性があります。
また、電気代も余計にかかってしまうようになるでしょう。

2-3.腰痛を予防するために

冷蔵庫を自分で運ぶ際に注意したいのが、ぎっくり腰です。
普段あまり重たいものを持つ機会のない人こそ注意が必要でしょう。
冷蔵庫を持ち上げるときは腰から曲げるのではなく、全身を使うようにすることで腰への負担を減らすことができます。
特に、大型の冷蔵庫は1人で運ぶと危険です。
業者に依頼しない場合も、誰かに手伝ってもらうなど対策が必要になるでしょう。
作業中に腰を痛めてしまうと引っ越しどころではなくなります。
ぎっくり腰の場合、痛みが和らいでもしばらくは重たいものを持つと危険なため、できるだけ予防するように心がけましょう。

3.冷蔵庫を処分する方法

冷蔵庫を処分する場合は、処分方法についても知っておく必要があります。
自分にとってベストな方法で処分しましょう。

3-1.粗大ゴミとして捨てることはできない

冷蔵庫は「家電リサイクル法」によって処分方法が決まっています。
自治体が回収する粗大ゴミとして捨てることはできないのです。
この法律を無視してゴミ捨て場に置いておくことは違法であり、刑罰の対象になるということを覚えておいてください。
そのため、自分で処分する方法としては、指定取り引き場所へ直接持って行くしかありません。
郵便局でリサイクル料金を支払い、リサイクル券を手に入れてから、地域が指定する取り引き場所まで直接搬入する方法です。
自分で運ぶことができない場合は、依頼すれば業者が収集に来てくれるでしょう。

3-2.小売店に依頼する

家電リサイクル法により、小売店に冷蔵庫の収集義務があります。
新しい冷蔵庫を購入する小売店に依頼すれば処分してくれるのです。
または、過去にその冷蔵庫を購入した小売店でも構いません。
その場合は、リサイクル料金と収集運搬料金が発生するため、料金をお店に確認しておく必要があるでしょう。

3-3.リサイクルショップに売る

まだ使える状態であれば、捨てるよりも売る方法を考えましょう。
リサイクルショップに持ち込めば買い取ってもらうことができます。
ただし、古いものや状態の悪いものは買い取り不可になる場合も。
事前に問い合わせて状態を伝え、確認しておくのもおすすめです。
また、少しでも高く買い取ってもらうためにも、できるだけ冷蔵庫をきれいに掃除し、付属品をそろえておきましょう。

3-4.不用品回収業者に依頼する

引っ越し前の忙しい時期におすすめなのが不用品回収業者です。
希望の日時に自宅まで回収に来てもらえるため、自分の都合に合わせて冷蔵庫を処分できるでしょう。
もちろん、ほかにも処分したいものがあればまとめて依頼するとお得です。
状態の悪いものは回収、よいものは買い取りしてもらえる可能性があるため、確実に処分できますよ。
分別の必要もないため、大きく手間を省くことができるのではないでしょうか。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
引っ越しを自分で行う際は、冷蔵庫のような大型家電の運び方について調べておく必要があります。
失敗すると故障の原因になったり腰を痛めたりすることもあるため、慎重に運ばなければならないでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、冷蔵庫を安全に運んでください。

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