大量の本を上手に保存する方法
春は新学期や引っ越しのシーズンです。この時期に、たまった本や漫画を整理しましょう。大切な本や漫画は、上手に保存するなら長く楽しめます。また、新学期に向けて、子供がもう読まない本なども片付けましょう。処分するものと思い出として保存するものを上手に整理したいものです。それでは、大切な本を保存するための注意点や保存方法をお伝えします。
1.本を保存するときに注意する3つのポイント
1-1.高温多湿を避ける
大切な本を保存する際、湿気には十分に注意しましょう。湿気が多いと、カビの原因になります。梅雨の時期には、結露で本がぬれたり、カビが生えたりしないよう気をつけてください。本の保存に適切な温度は16度から22度程度、湿度は30パーセントから45パーセントが最適です。本が湿気で劣化しないよう乾燥剤の使用や定期的な換気を心がけてください。
1-2.日焼けを避ける
本や漫画の紙に含まれているリグニンという成分は、光や熱によって変化します。その結果、本が日焼けし劣化が早まるのです。そのため、本の保存では、直射日光を避けてください。窓際など日光が当たる場所に、本棚を置いてはいけません。また、蛍光灯に含まれる紫外線にも注意が必要です。カビや虫を避けるために日干しするときにも、長い時間日光にさらさないよう注意しましょう。
1-3.ほこりや虫を避ける
ほこりも本の劣化を早めます。ほこりは、カビや虫が繁殖する原因になるからです。どうぞ定期的に本棚を掃除してください。部屋を掃除するときに、本棚も掃除する習慣を身につけましょう。通常は簡単な掃除で十分です。年に数回、念入りに本棚や保管している本を掃除しましょう。最近では、ほこりを簡単に除去できる小型のモップも簡単に手に入ります。また、害虫から本を守るのも大切です。虫は本の間に入り、紙に穴を開け、インクの部分を食べます。虫干しや防虫剤の使用で虫を退治しましょう。防虫剤の種類によっては、化学反応を起こして、本にシミができるため注意してください。
2.本を保管する方法
2-1.本の並べ方
本を保管するとき、平積みは避けましょう。下にある本に圧力がかかりるため、本がゆがみます。大切な本が台無しです。また、本を斜めに保管するのも本のゆがみの原因になるでしょう。本のゆがみはなかなか元に戻りません。また、本棚にぎちぎちに本をいれると本の出し入れで、帯などが破れたり傷ついたりします。スペースの余裕をもって本を保管するのも大切です。
2-2.ビニール袋、箱、ケースなどを使う
本や漫画をビニール袋にいれて保存するなら、害虫やほこりから本を保護できます。本が少量の場合には、ケースにいれるのも簡単です。しかし、大量に本があるなら1冊ずつ本をビニールにいれるのは大変な作業でしょう。その場合、市販している本保管用の箱やケースを活用できます。プラスチック製ケースや不織布タイプがおすすめです。不織布タイプは、通気性もよく、虫食い対策にもなります。ダンボール箱は湿気に弱いので本の保管には向いていません。
2-3.本の保管場所
本の保管場所は、通気性がよく、直射日光が当たらない場所を選びましょう。しかし、やむをえず、押し入れや物置に保管することもあります。物置に入りきらない本は、貸し倉庫に保管するのもおすすめです。どの保管場所でも、高温多湿を避け換気を心がけましょう。時々、本のページをめくり、空気をいれるのもおすすめです。
3.読まなくなった本を処分する方法
3-1.本を寄付する
きれいな状態の本は、友人や親族に譲ると喜ばれるでしょう。子供用の本であれば、行きつけの歯医者さんや小児科などへも寄付できます。また、児童会館や福祉施設へ本を寄付するのもよいでしょう。また、保育園や学校のバザーなどに出店できます。図書館に問い合わせて寄付することもおすすめです。
3-2.業者に買い取ってもらう
よい状態の本なら、不用品回収業者に買い取ってもらうこともできます。本を持ち込んで買い取ってもらうのは重さもあって大変です。不用品回収業者へ依頼するなら、大量にある本でも家まで取りに来てくれるので心配ありません。見積もりをしてもらってから、買い取ってもらうか決めることもできます。
3-3. 不用品として業者に回収してもらう
買い取り対象にはならない本も、不用品回収業者にそのまま引き取ってもらいましょう。ほかに不要なものが家にあるなら、一緒に引き取ってもらうのが便利です。忙しい方でも、年中無休の業者へ依頼するなら、週末や祝日にも回収に来てもらえます。気軽に無料の見積もりサービスへ問い合わせてみましょう。自分では時間がかかってなかなかできないことも、不用品回収業者の助けをかりるなら短時間で部屋がきれいになりスッキリします。
まとめ
いかがでしたか。本を上手に整理する方法をお知らせしました。大切な本を保存するためには、まず湿気に注意しましょう。太陽や蛍光灯の光に注意することも大切です。ほこりや害虫にも気をつけましょう。本の保管の方法も重要です。本のかたちがきれいになるように、平積みや斜めに保管するのは避けましょう。 1冊ずつビニール袋にいれる、または本用のケースや箱を活用するなどがおすすめです。本の処分するタイミングは簡単ではありません。気がつくと大量にあふれているケースも多いでしょう。不要になった本は不用品回収業者に連絡して回収を依頼してください。そのほかの不用品とまとめて依頼するのが便利です。