洗濯機は傾けない・振動を与えない!覚えておきたい運び方のコツ

独身男性だと荷物の量も少なく、体力と腕力のある方は自力で引っ越しをしようと考える方もいます。引っ越しは費用も多くかかるため、一人で車や軽トラなどを使って運ぶことを考えるのです。小物・雑貨・衣類・食器などはダンボールにまとめて梱包(こんぽう)し、簡単に運ぶこともできるでしょう。しかし、大型家電製品は一人で運ぶのは難しく、誤った方法で持ち上げてしまうと壊れてることもあります。

勢いだけで運ぶと、腰痛を引き起こすこともあるのです。腰痛はひどいケースだとぎっくり腰になり、慢性化した痛みに発展することも少なくありません。正しい持ち上げ方や運び方のポイントを知っておくと安心です。特に、洗濯機は家電製品の中でも繊細な構造なのが特徴。運び方には注意点がいくつかあります。

今回は、引っ越しを考えている一人暮らしの方が洗濯機を運ぶときの注意点などをご紹介していきましょう。安全に引っ越しを終えるために、この記事を参考にしてみてください。

  1. 洗濯機の運び方のコツ
  2. 搬出時の注意点
  3. 腰痛防止のポイント

1.洗濯機の運び方のコツ

洗濯機は不用意に移動すると故障してしまう家電製品です。冷蔵庫に続いて繊細だとされており、運び方には注意して行うようにしましょう。洗濯機の構造について知っておくと、安全に運搬することができますよ。

1-1.洗濯機の構造

一般的な全自動洗濯機の構造は、中の洗濯槽がフックで吊(つる)した状態になっています。フックは3〜4箇所を吊(つる)してあるだけで、外れたら動かなくなってしまうので注意が必要です。

近年増えてきているドラム式洗濯機は、洗濯機内部をフックのような部品で吊(つる)してあります。全自動洗濯機もドラム式洗濯機も、斜めに傾ける・激しい振動を与えるなどで簡単にフックが外れてしまう恐れがあるため、運び方にはコツが必要です。

1-2.運搬は2〜3人で行う

洗濯機は見た目より重たい家電製品です。振動を与えず、水平に保ちながら運搬することが大切。運搬は必ず2〜3人で行うように心がけてください。特に、ドラム式洗濯機は重量があり、コンパクトサイズでも50kgはあります。無理に一人で運ぼうとして故障してしまうケースもあり、腰痛で体を壊してしまうこともあるでしょう。ドラム式洗濯機は複数で運ぶようにしてください。

1-3.階段は斜めにならないようにする

階段を移動するとき、どうしても斜めに傾けてしまいがちです。しかし、洗濯槽のフックが外れてしまう恐れがあるため、傾けないように注意しなければなりません。

洗濯機は持ち手がないものが多く、つるつるした側面に手をひっかけて運ぶようになります。持ちにくいため、運搬にはコツが必要なのです。

1-4.横置きはしない

場所を取る洗濯機は、車や軽トラックに運び入れる際に横置きしてしまう方もいます。横置きするとフックが外れ、動かなくなってしまうのです。むやみに傾けて置かず、横置きも避けるようにしてください。

洗濯機は縦にして運ぶことが大切なんですね。
はい。特にドラム式は横にして運ぶと故障する可能性が高いので、必ず複数人で運びましょう。

2.搬出時の注意点

洗濯機を搬出する際に、注意したいポイントがあります。知識を持たないまま運搬すると故障する原因になり、フックの外れを修復するだけでも専門業者に依頼する必要があり、必ずコツを覚えておきましょう。

2-1.ホースはあらかじめ外しておく

洗濯機には付属部品があります。ホースは外しやすいため、経験がない方でも取り扱い説明書を参考にすると簡単です。ホースの取り外しは簡単でも、難しいのは接続方法。誤った接続を行うと排水がうまくできず、水漏れが発生する恐れがあります。接続が難しい場合は、無理せず専門業者に依頼するようにしてください。

2-2.パーツはまとめて保管

ホース同様に、細かなパーツは外しておきましょう。コードもまとめておき、搬出時に邪魔にならないよう配慮してください。小さな部品はビニール袋に入れて、洗濯機本体に貼り付けておくと紛失せずに済みます。

2-3.水抜きを忘れずに

洗濯機の運搬で最も重要なことは、事前準備です。引っ越しの前日までに準備は終えるようにしてください。やっておかなければならないのは、洗濯機の給水ホースと排水ホースに残っている水を抜く作業です。水が残ったまま運んでしまうと、家の中や車の中が水で濡(ぬ)れてしまいます。

手順は、水道栓を閉めてから脱水コースを1分行い、ホース内に残っている水を洗濯槽への移動をしてください。給水ホースを外し、残った水を排出すれば完了です。
続いて排水ホースの水を捨てます。洗濯機をゆっくり傾け、排水口から排水ホースを取り外して水を排出しましょう。洗濯槽内とホース内の水をすべて出しきれれば、搬出準備は完了です。

2-4.運搬時のコツ

洗濯槽は、フックで吊(つる)してあるだけの簡単な構造です。そのまま運んでしまうと、洗濯槽がぐらぐらして不安定な状態になってしまいます。フックが外れると分解修理が必要になるため、予防策を講じることもポイントです。

ドラム式洗濯機の場合、専用金具が付属しているはずですので、活用して固定してみてください。

全自動洗濯機の場合、洗濯槽と洗濯機本体のすき間をバスタオルなどで埋め、動かないように固定してみましょう。ぐらつきを抑え、安定した状態で運搬可能です。

洗濯機を搬出するには、前日から準備しておく必要があるんですね。
はい。水抜きをしないと搬出中に水漏れを起こします。気をつけましょう。

3.腰痛防止のポイント

洗濯機はとても重量があり、運びにくい家電製品です。運搬方法を誤ると、腰痛などを引き起こす恐れもあるため、腰痛防止策も大切でしょう。

3-1.お腹(なか)に寄せる

重量のあるものを運ぶとき、重心がぐらつくことがあります。不安定な状態で持ち上げると、腰痛を引き起こす恐れがあるため、持ち上げ方にも注意してください。腕の力だけで持ち上げようとせず、お腹(なか)に乗るように寄せ、なるべく腰の位置で持つようにしましょう。体にかかる負荷を分散し、重たいものでも運びやすくなります。

3-2.重たいものだけ専門業者へ依頼する

自分だけで引っ越しを終えようとする方もいますが、重たい家電製品は一人では難しいでしょう。うっかり落としてしまい、故障して修理代などかえって高くついてしまうこともあります。

ダンボールなど小物は車や軽トラックで運び、重量のある家電製品は専門業者に依頼する方法もおすすめです。無理して運んで体に負担がかかるよりは、運びたいものに合わせて業者を利用する方が腰痛などを回避することができるでしょう。

大型家電や家具だけをプロの運送業者に依頼する方法もあるんですね。
はい。そのほうが安全に運べることもあります。

まとめ

洗濯機の運び方についてご紹介しました。

  • 洗濯機の運び方のコツ
  • 搬出時の注意点
  • 腰痛防止のポイント

洗濯機は、洗濯槽を3〜4箇所をフックで吊(つる)してある構造です。運搬時に斜めに傾ける・激しい振動を与えるなどで、簡単にフックが外れてしまいます。フックが外れてしまうと分解修理が必要です。

階段でもなるべく斜めにせず、横置きも避けるようにしてください。フックが外れないよう、洗濯機本体と洗濯槽のすき間にバスタオルなどを詰めると、安定して運べます。
ドラム式洗濯機の場合、固定するための専用金具がありますので活用してみてください。

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