屋根裏収納の活用法を知りたい!〜上手な活用法とメリット・注意点〜
最近注目されている屋根裏は、使い方によって便利な収納スペースになってくれます。新築やリフォームで「屋根裏収納にしようかな」と計画中の人に向け、屋根裏収納の活用法やメリット・デメリット、気をつけるポイントをご紹介しましょう。
目次
1.屋根裏収納のメリットと活用法
ちょっと前までは、日本家屋の「屋根裏」というと、ほこりだらけで薄暗いイメージがありました。
周辺環境によっては、いつのまにか小動物の巣になっていた…という話もよく耳にします。
しかしながら、最近では屋根裏部屋は以前のような暗いイメージから一転し、隠れ家のような魅力あるスペースとして活用されているのです。
一軒家を建てるときに、わざわざ屋根裏スペースを作る人も多くなってきました。
1-1.屋根裏の使用例
屋根裏は、建築用語で「小屋裏」とも呼ばれ、屋根と天井の間に作られた空間のことを指します。
屋根裏スペースは、リビングやキッチンなど日常的に使用している空間とは少し切り離されているのでさまざまな活用法があるのです。
たとえば…
- 収納スペース
- ウォークインクローゼット
- 子供の遊び部屋
- 絵画など趣味のアトリエ
- 書斎や勉強部屋
- 寝室
- 読書スペース
もちろん、屋根裏の床から天井までの高さや、広さ、窓の有無などによっても活用法は異なります。
中でも、「収納スペース」として活用している人は多いようです。
1-2.屋根裏収納のメリットと活用法
屋根裏収納のメリットや活用法にはどのようなことがあるのでしょうか。さまざまな例を挙げてみましょう。
- 収納のスペースが広い…クローゼットや納戸、押し入れなどの収納には限界があります。屋根裏は一部屋分ほどのスペースがあるので、さまざまなモノを収納できるのがメリットです。
- 人目につかない…屋根裏は階段で上がったところにあるので、他人にのぞかれることがありません。ふいのお客さまでリビングが散らかっているときは、とりあえず屋根裏に放り込むという利用の仕方もできるのです。
- 処分に迷うモノの一時保管所として活用できる…もう使用していないけれども高価だったスポーツ用品や、趣味の道具などは処分に迷うものです。かといって、かさばるので部屋のクローゼットには入らないということも多いでしょう。屋根裏収納スペースがあれば、一時的な保管場所として活用できるので部屋がモノであふれないというメリットがあります。
- ロフトより使い勝手がよい…屋根裏スペースをロフトと呼ぶケースも多いようですが正確には違います。屋根裏は部屋全体ですが、ロフトは部屋の一部に作られたスペースではしごを使って登る空間です。ロフトと比較すると、屋根裏は散らかっていても目につかない、冷暖房の効率を下げない、物品の落下リスクがないのでロフトよりも使い勝手がよいことがメリットでしょう。
- 季節家電の保管場所として利用できる…冬に利用するストーブや暖房器具、夏に利用する扇風機などの季節家電は収納場所に困るものです。屋根裏収納スペースなら、置くだけなので片付けるのも簡単でしょう。1年に1回しか使用しないおもちゃや飾りの収納場所としても最適です。
- ウォークインクローゼットとして活用…立って歩ける高さとスペースがあればウォークインクローゼットとして活用するのもおすすめです。ハンガーラックを並べれば、畳むとシワになるコートやジャケット、スーツやワンピースもハンガーでつるすだけなのでラクチンです。棚を設置すれば、げた箱に入りきれない冬のブーツなども収納できます。
- 本の収納スペース兼読書スペースになる…いつのまにか増えてしまう書籍ですが、なかなか捨てられないものです。また、読書愛好家にとっては、ずらりと書籍が並んでいる本棚がある書斎のようなスペースは憧れでもあります。屋根裏を雑誌や書籍専用の収納スペースにして、ミニ書斎として活用するのもいいでしょう。屋根裏なら壁全体に本棚を置き本で埋め尽くすこともできます。スペースに余裕があれば、小さなソファーとテーブルを置いて読書スペースにするのもおすすめです。
- DVDやCDの収納スペース兼鑑賞スペースになる…映画などのDVDや趣味の音楽CDなどがたくさんあって収納に困っている場合、屋根裏があれば専用の収納スペースにするのもよいでしょう。寝転べるくらいの余裕があればPCとクッションを持ち込んで鑑賞スペースにすることもできます。
2.屋根裏収納のデメリット
創意工夫をすれば、単なる収納場所としてだけではなくプラスアルファの活用法が楽しめるのが屋根裏収納です。
メリットが多いように感じますが、デメリットにはどのようなことがあるのでしょうか。
2-1.熱気や湿気がこもる
屋根裏に窓や換気扇、エアコンなどの湿気や温度を調節できるシステムがないと、夏場は高温状態になります。
利用しづらいだけではなく、収納しているモノによっては熱気や湿気によるダメージを受けてしまうのです。
また、カビやダニなども発生しやすくなるので掃除も大変でしょう。
2-2.荷物の上げ下ろしが大変
屋根裏収納はクローゼットなどと比較すると、広さも高さもあるので大きなモノの収納には最適でしょう。
ただし、屋根裏は階段や屋根裏はしごなどを利用して登り降りするので大きな荷物の上げ下ろしが大変です。
1年に1度しか使用しないモノならまだいいのですが、重い布団を収納するとだんだん出し入れが面倒になってしまうこともあります。
特に、足腰が弱ってきた高齢者の方は利用しづらいでしょう。
2-3.散らかりやすい
開放感はあるものの、見上げると何が置いてあるか目に入ってしまうロフトと異なり、屋根裏部屋は独立したスペースです。
そのため、普段目につかないので散らかっても気になりません。
たとえば、部屋のクローゼットは、収納量には限界はあるものの着替えをするたびに中の様子がわかるので整理整理をする気持ちになるものです。
けれども、ほかの人から見えない屋根裏の場合、ついいろいろなモノを置いてしまいます。
いざ使おうと思っても、どこに何があるのかわからず探すのに時間がかかってしまった…ということも多いのです。
3.屋根裏収納で気をつけたいポイント
屋根裏収納にするときには、前項で挙げたデメリットへの対策が必要になります。
どのようなことに気をつければいいのでしょうか。
2-1.換気や温度・湿気対策
屋根裏収納で一番気をつけたいのが換気・温度・湿気の対策です。
窓や換気扇、エアコンなどがない屋根裏は、夏場はサウナ並みの暑さになります。
新築やリフォームの際に屋根裏を作るときには、専門業者と相談をして換気や温度調節が可能になるように注意してください。
窓を作る・換気扇やエアコンを取り付ける・断熱材を入れるなどさまざまな方法があります。
さらに、衣類の収納場所にするときには、防虫剤や湿気剤なども使ってください。
3-3.整理整頓を心がける
屋根裏収納は、人目につかないために散らかって雑然としていても気になりません。
そのために、いつか整理整頓しようと思っていてもつい後回しになってしまいがちなのです。
また、収納スペースが広いので、つい屋根裏スペースにどんどんモノを置いてしまいます。
気がついたらダンボールが積み重なり、「モノの墓場化」してしまった…というケースは少なくありません。
せっかくの屋根裏収納を台無しにしないためには、定期的に、「断捨離」をして不用品を処分しましょう。
2年以上使用していない道具や洋服、家電は捨てるなど家族でルールを決めて、散らかり放題、荷物を積み放題にしないように注意してください。
屋根裏収納に、いらなくなった家具や家電・季節用品・布団などさまざまなモノを置き過ぎて整理ができない、モノが多過ぎて下に降ろせないなどのときには専門の業者に依頼するのもおすすめです。
不用品回収・片付け専門業者なら、すべてをお任せすることができます。
4.まとめ
いかがでしたか?
屋根裏部屋があるので収納スペースとして活用したい、リフォームで広い屋根裏スペースを作って収納場所にしたい…と考えている方に向け、屋根裏収納活用法やメリット・デメリットなどを挙げてみました。
- 屋根裏収納のメリットと活用法
- 屋根裏収納のデメリット
- 屋根裏収納で気をつけたいポイント
屋根収納は、室内の収納と異なり広さや高さがあるのが最大の魅力です。
スペースがあれば収納兼読書スペース、収納兼映画鑑賞スペースなどにも利用できるのもメリットでしょう。
反面、温度や湿度対策は万全に行わないと使いづらい場所になってしまいます。
また、普段目に触れる場所ではないためにすぐに雑然となる場所なので注意が必要です。
整理整頓をする、不用品は定期的に処分するなどに気を配り、いつでも快適に利用できるようにしてください。