
工作機械の処分方法を紹介! 廃棄する以外の処分方法はコレ!
「工作機械が不要になったが、処分方法に悩んでいる」という人はいませんか? 工作機械は動作に問題がなければ売却できるものもあります。その一方で、まだ使える工作機械であっても条件次第で売却不可のものもあるのです。また、個人で使っていたものと工場で使っていたものでは廃棄方法も異なります。
今回は、工作機械の処分方法を紹介しましょう。
この記事を読めば、工作器機を廃棄する際の注意点や売却できる工作機械の特徴なども分かります。工作機械の処分に悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考に処分方法を決めてください。
1.工作機械とは何か
処分方法の前に、工作機械とはどのようなものを説明します。
1-1.工作機械は機械部品を作る機械
工作機械は、金属・樹脂・プラスチック・ガラスなどを加工し、機械の部品を作る機械です。そのため、マザーマシンと呼ばれることもあります。工作機械はこれらの素材を、切断・研磨・鋳造(ちゅうぞう)・圧延(あつえん)などして、機械の部品を製造するのです。
1-2.工作機械は大きく分けて2種類
工作機械は、操業者が細かい操作をして製品を作る「凡庸工作機械」とコンピューター制御によって動く「NC工作機械」の2種類があります。凡庸工作機械は寿命が長く、手入れさえしていれば30年、40年と使い続けることもできるでしょう。その一方で、使いこなすまでに時間がかかり、できあがる製品にも差があります。一方、NC工作機械はコンピューター制御なので、誰が操作してもできあがりに差が出ることはありません。その一方で、凡庸工作機械に比べると寿命が短い傾向があります。また、プログラムの書き換えができないと機械ごと交換が必要になる場合もあるのです。現在、工場等で使われる工作機械の90%がNC工作機械となっています。
2.工作機械をゴミとして処分する方法
この項では、工作機械をゴミとして処分する方法を紹介します。事業用と家庭用ではどのような違いがあるのでしょうか?
2-1.家庭用の工作機械は粗大ゴミが一般的
ゴミ出しのルールは、自治体によって異なります。家庭用の工作機械は粗大ゴミに分類する自治体が多いでしょう。ゴミ出しの前に確認してください。なお、工作機械の種類によっては自治体では回収できないものもあります。その場合は、自治体が処分方法を教えてくれるところもあるので、聞いてみてもいいでしょう。
2-2.家庭用の工作機械は処分場に直接持ち込みも可能
家庭用の工作機械を処分場に直接持ち込みできる自治体もあります。運搬手段があり、すぐに工作機械を処分したい場合は利用してもいいでしょう。なお、自治体によって持ち込める日時や料金が異なります。事前に自治体のwebサイトで確認しましょう。
2-3.事業用の工作機械は産業廃棄物扱い
工場などで使っていた事業用の工作器機は、産業廃棄物扱いになります。自治体にゴミとして回収を依頼することはできないので注意しましょう。また、事業用の工作機械は大きくて重いので運搬料などが別途かかることもあります。
3.ゴミとして捨てる以外の処分方法
では、ゴミとして捨てる以外に工作機械はどのような処分方法があるのでしょうか? この項では、その一例を紹介します。
3-1.ほしい人に譲る
まだ使える工作機械は一定の需要があるものもあります。また、安価で工作機械がほしいという人もいるでしょう。ほしい人に譲れば、処分費用もかからずに済みます。ただし、事業用の工作機械は重いので運搬手段を確保しておく必要があるでしょう。
3-2.金属として売却する
工作機械にはいろいろな金属が使われています。工作機械としては価値がなくても、金属として売却すればある程度値段がつくものもあるでしょう。特に、大型で古い事業用工作機械が不要になった場合は、金属として売却できないか調べてみるのもいいですね。
3-3.売却する
中古の工作機械には一定の需要があるものもあります。ですから、まだ十分に使える工作機械が不要になった場合は売却できないか業者などを探してみましょう。なお、インターネットオークションなどでも事業用の工作機械がたくさん出品されていますが、運搬手段を確保する必要があります。「直接取りにくることができる人」などの条件をつけましょう。
4.工作機械を売却する際の注意点
では、工作機械はどうすれば高値売却ができるのでしょうか? この項では、売却する際のポイントなどを紹介します。
4-1.中古でも需要がある工作機械は限られている
中古でも需要がある工作機械は限られています。中古の工作機械を買い取る業者は、買取可能な工作機械の一覧をwebサイトに掲載していることも多いので、まずは確認してみましょう。
4-2.売却前に動作に問題がないか確認する
工作機械として売却する場合、動作に問題がないことが大切です。しばらく動かしてない場合は、動作を確認しましょう。また、NC工作機械は中古の需要が短期間でなくなるものもあります。不要になったらできるだけ早く売却してください。
4-3.複数の業者から見積もりを取る
工作機械の買取値段は業者により異なります。可能ならば、複数の業者から見積もりを取って比較してみましょう。業者によって高く買い取る工作機械が異なります。
5.工作機械の処分に関するよくある質問
この項では、工作器機の処分に関するよくある質問を紹介します。
Q.家庭で使える小型工作器機も中古の需要があるでしょうか?
A.はい。あります。ネットで検索すれば買取業者を探せるでしょう。
Q.中古の工作機械はどのくらいの値段で買取してもらえますか?
A.工作機械によって異なりますが、数千円~数万円ほどが相場です。
Q.製造後どのくらいの工作機械なら買取してもらえますか?
A.工作機械によっては製造後30~40年のものも買取可能です。詳しくは業者に問い合わせましょう。
Q.工場ごと工作機械が不要になった場合、全部まとめて処分することは可能ですか?
A.工場を解体する業者が、工作機械の処分も請け負っている場合は可能かもしれません。しかし、解体業者すべてが不用品を処分できるとは限らないので、事前に問い合わせをしてください。
まとめ
今回は、工作機械の処分方法をいろいろとご紹介しました。売却したい場合は、不要になったらできるだけ早く売却先を探しましょう。特に、MC工作機械は需要がある期間が短い傾向にあります。また、売却する場合はできるだけ新品に近い状態にしておくと高値がつきやすくなるでしょう。