
電化製品の捨て方に困ったら! 粗大ゴミで捨てられないものは?
「電化製品の捨て方が分からない」とお悩みではありませんか? 電化製品の捨て方は、種類によって異なります。「どの電化製品も粗大ゴミとして捨てればよいのでは?」と思っている人は、捨てる前にリサイクル関連の法律について知っておく必要があるでしょう。間違った方法で処分するとトラブルに巻き込まれてしまう可能性もあるため、十分注意してください。
この記事では、電化製品の捨て方や買取を依頼する際の注意点などを詳しくご紹介しましょう。
- 電化製品によって捨て方は異なる
- 自治体回収による電化製品の捨て方
- 家電リサイクル法対象の電化製品を捨てる場合
- 小型家電リサイクル法対象の電化製品を捨てる場合
- パソコンリサイクル法対象の電化製品を捨てる場合
- 不用品回収業者に依頼して電化製品を捨てる場合
- 電化製品を買取に出すには?
- 電化製品の捨て方に関するよくある質問
この記事を読むことで、電化製品ごとの適切な捨て方や、買取対象になる条件などが分かるはずです。ぜひ参考にしてください。
1.電化製品によって捨て方は異なる
電化製品は種類ごとに適切な処分方法があります。
1-1.ゴミの区分は自治体によって違う
電化製品は大きさによって区分し、「1辺の長さが30cm以上の電化製品は粗大ゴミ」としている自治体が多いでしょう。30cmより小さな電化製品は、不燃ゴミとして扱われる場合がほとんどです。
1-2.家電リサイクル法の対象品目とパソコンは自治体が回収できない場合も
電化製品を処分するにあたって、知っておかなければならないのが「家電リサイクル法」と「パソコンリサイクル法」という法律です。どちらも廃家電を適切にリサイクルするための法律で、基本的には自治体がゴミとして回収することはできません。家電リサイクル法の対象になるのは、テレビ・冷蔵庫・エアコン・洗濯機の4品目です。一方のパソコンリサイクル法は、ノートパソコンやデスクトップパソコン・液晶ディスプレーなどを対象としています。
1-3.小型家電リサイクル法の対象になる家電も
もう一つ、「小型家電リサイクル法」についても知っておく必要があります。携帯電話やデジタルカメラなどの小型家電をリサイクルするための法律ですが、この取り組みを行っていない自治体もあるため注意が必要です。
2.自治体回収による電化製品の捨て方
自治体による粗大ゴミ回収を利用して電化製品を捨てる方法についてまとめました。回収方法は自治体によって異なる部分もありますが、一般的な手順は以下のとおりです。
2-1.電話かインターネットで回収の申し込みをする
まずは、電話またはインターネットで回収の申し込みをしましょう。その際、氏名と住所・電話番号・ゴミの品目と個数を伝える必要があります。受付番号と回収日時・回収場所・料金を聞き、メモしておいてください。
2-2.粗大ゴミ処理券を購入する
郵便局かコンビニで、料金分の粗大ゴミ処理券を購入します。たいていの家電製品は200~1,000円以下で処分可能です。購入した処理券を処分する家電製品に貼り付けましょう。
2-3.回収日の朝、回収場所に持っていく
回収日の朝、指定された回収場所へ家電製品を持っていきましょう。早く出しすぎると近隣住民や通行人の邪魔になるため、注意してください。粗大ゴミ処理券が見えるようにして置いておけば回収してもらえます。
3.家電リサイクル法対象の電化製品を捨てる場合
家電リサイクル法の対象品目を処分する手順をまとめました。
3-1.回収の依頼先を確認する
まずは、どこに回収を依頼できるか確認しましょう。家電リサイクル法の対象品目は、その電化製品を購入した販売店や、新しい電化製品を購入する店舗に回収を依頼することができます。
3-2.リサイクル料金を支払って回収してもらう
家電リサイクル法対象品目を回収してもらうには、リサイクル料金を支払う必要があります。回収を依頼する販売店にリサイクル料金を支払えば、家電リサイクル券に必要事項を記入してもらえるため、手間なく処分できるでしょう。また、リサイクル料金のほかに収集運搬料金もかかります。料金は販売店によって異なるため、事前に確認してください。
3-3.自分で指定引取場所へ持ち込む方法も
自分で指定引取場所へ持ち込んで処分する方法もあります。この場合は自分で持ち込むため、収集運搬料金がかかりません。事前に郵便局の窓口でリサイクル料金を支払い、家電リサイクル券の控えを受け取ってから持ち込んでください。最寄りの指定引取場所はこちらから検索できます。
4.小型家電リサイクル法対象の電化製品を捨てる場合
小型家電リサイクル法の対象品目を処分する方法には、以下のようなものがあります。
4-1.ボックスによる回収
公共施設や大型家電量販店などに回収ボックスを設置し、そこに投かんされた電化製品を定期的に回収する方法です。また、自治体が主催するイベント会場にボックスを設置している場合もあります。投かん口に入りきる大きさのものが対象になるため、大型の電化製品は対象外です。
4-2.自治体が指定する拠点で回収
ゴミ収集場所やクリーンセンターなど、自治体が指定した拠点で回収する方法です。ほとんどの小型家電が対象になっていることが多いため、より確実に処分できるでしょう。
4-3.認定事業者による回収
自治体の認定事業者による直接回収も行っています。決められた拠点での回収はもちろんのこと、自宅での引き取りや宅配回収に応じている業者もあるため、大変便利です。
4-4.ピックアップ回収
自治体によっては、不燃ゴミや粗大ゴミの中から小型家電に該当するものをピックアップし、リサイクルに回しているところもあります。小型家電を分別して別途処分する必要がないため、手間の少ない方法といえるでしょう。
5.パソコンリサイクル法対象の電化製品を捨てる場合
パソコンリサイクル法の対象品目を処分する手順や注意点についてまとめました。
5-1.メーカーに回収を申し込む流れは?
パソコンリサイクル法の対象品目は、メーカーに回収を依頼することが可能です。申し込みの流れは、基本的には以下のようになっています。
- メーカーのホームページまたは電話で回収の申し込みをする
- リサイクル料金を支払う(PCリサイクルマークがない場合)
- メーカーからエコパック伝票が届く
- パソコンをこん包し、伝票を貼って発送する
5-2.PCリサイクルマークの有無を確認しておく
2003年10月以降に発売されたパソコンには、PCリサイクルマークがついています。このマークがあるパソコンは購入時にリサイクル料金を支払っているため、処分の際に費用はかかりません。マークの有無を必ず確認しておきましょう。
5-3.データの消去を忘れずに
パソコンを処分する前にやっておかなければならないのが、データの消去です。パソコンには個人情報を含む重要なデータが入っており、そのまま処分すると第三者によって悪用されてしまう可能性があります。データを消去するには、専用のソフトを使うかハードディスクを物理的に破壊する方法があるため、調べておくとよいでしょう。
6.不用品回収業者に依頼して電化製品を捨てる場合
電化製品の処分を不用品回収業者に依頼する方法や注意点などを詳しくご紹介しましょう。
6-1.処分したいものが多数ある場合におすすめ
不用品回収業者は、処分したい電化製品やそのほかの不用品が多数ある場合に利用するのがおすすめです。希望の日時に自宅まで回収に来てもらえるため、手間をかけることなく不用品を処分できます。ダストネット東京では、不用品の回収と同時に買取も行っているため、ぜひチェックしてみてください。状態のよいものは買取してもらえるのでお得に処分できる可能性があります。
6-2.どんな電化製品を対象としているか確認が必要
不用品回収業者を利用する際は、回収の対象となる電化製品にはどのようなものがあるのかを事前に確認しておきましょう。中には、家電リサイクル法の対象品目やパソコンの回収を行っていない業者もあります。また、別途費用が発生する場合もあるため、見積もりを細かくチェックすることを忘れないでください。
6-3.まずは無料見積もりを
不用品回収業者に依頼する際の流れは、一般的に以下のとおりです。
- 無料見積もりを依頼する
- 訪問日時を決定し、予約する
- 回収作業
- 料金支払い
7.電化製品を買取に出すには?
状態のよい電化製品を買取に出す方法や業者の選び方などをまとめました。
7-1.買取対象になる電化製品は?
家電製品は寿命を迎えると使えなくなるため、年式の古いものだと買取対象にならない場合がほとんどです。目安としては、製造から5年以内のものであれば買取対象になる可能性があるでしょう。さらに、目立つ汚れや傷がなく正常に動作することが買取の条件になります。有名メーカーのものや高性能モデルであれば、高価買取も期待できるでしょう。
7-2.安心して依頼できる業者選びを
不用品買取業者の中には、必要な許可を持たずに営業している悪徳業者も存在しています。トラブルに巻き込まれることがないよう、安心して依頼できる良心的な業者を選ぶことが大切です。業者選びの際は、以下のポイントを参考にするとよいでしょう。
- 豊富な実績があるか
- 古物商の許可を得ているか
- 見積書の内容は明確か
- 業者の所在地を明らかにしているか
7-3.きれいに掃除してから買取に出す
電化製品を買取に出す際は、きれいに掃除をしておきましょう。すき間に入り込んだホコリは取り除き、拭き掃除もしておくことをおすすめします。また、付属品がある場合は、すべてそろえておくと高価買取のポイントになるでしょう。もちろん、正常に動作するか確認することも忘れないでください。
8.電化製品の捨て方に関するよくある質問
「電化製品の捨て方について知りたい」という人が感じる疑問とその回答をまとめました。
Q.電化製品を粗大ゴミとして捨てるメリットとデメリットを教えてください。
A.メリットは、自治体が処分することから、安さと安心感がある点でしょう。自分のタイミングで処分できないこと・申し込みや粗大ゴミ処理券の購入など、手間がかかることなどがデメリットです。
Q.不要になった電化製品を下取りしてもらうことはできないのでしょうか?
A.販売店によっては、状態のよい電化製品の下取りを行っているところもあります。確認してみるとよいでしょう。
Q.不用品回収業者に依頼した場合の回収費用は、どの業者も同じくらいですか?
A.いいえ。業者によって差があるため、複数の業者に無料見積もりを依頼し、比較することをおすすめします。
Q.パソコンを回収してもらいたいのですが、どこのメーカーのものか分かりません。どうすればよいでしょうか?
A.パソコン3R推進協会に回収してもらう方法があります。こちらから申し込みをしてください。
Q.無料の不用品回収業者は利用しないほうがよいですか?
A.なぜ無料回収が可能なのか、きちんと説明できる業者であれば問題ないと考えることができます。
まとめ
電化製品の捨て方や買取対象になる基準などをまとめてご紹介しました。家電リサイクル法やパソコンリサイクル法などに従った処分が必要なものもあるため、事前の確認が必要です。ぜひこの記事を参考に、適切な処分をしてください。