発泡スチロールをゴミとして処分したいときの正しい捨て方

さまざまなものに使われている発泡スチロールは、ゴミとして処分する機会が多いもののひとつ。しかし、正しい捨て方を知っている人は意外と少ないようです。そこで、発泡スチロールに関する知識を身につけて、正しい方法で処分できるようになっておきましょう。

目次

  1. 発泡スチロールに関する基礎知識
  2. 発泡スチロールの捨て方
  3. 発泡スチロールって買い取ってもらえるの?
  4. 発泡スチロールを処分する際の注意点

1.発泡スチロールに関する基礎知識

1-1.発泡スチロールには種類がある

発泡スチロールは、製法や用途によりEPS・PSP・XPSの3種類に分けられます。そのなかで、わたしたちの生活に身近なものは、EPSとPSPのふたつです。それぞれの特徴について、簡単にご紹介しておきましょう。

●EPS(Expanded Polystyrene):ビーズ法発泡スチロール

一般的に「発泡スチロール」と呼ばれているのは、このEPSです。原料のビーズを発泡して成形していることから、ビーズ法発泡スチロールとも呼ばれています。いろいろな形に作れるため、幅広い分野に普及しているのが特徴です。EPSの表面には、発泡ビーズの模様が見ることができます。

●PSP(Polystyrene paper):発泡スチレンシート

主に食品の容器として使われているのがPSPです。発泡スチロールをシート状にしてから、型で抜いて作ります。

●XPS(Extruded Polystyrene):押出法発泡ポリスチレン

住宅やマンションなどの断熱材、あるいは畳の芯材(しんざい)として使われているのがXPSです。機械から押し出されて形作られる板状の発泡体で、通常は青色や緑色、オレンジ色などの色がつけられています。

1-2.発泡スチロールが使われているもの

発泡スチロールには保冷機能があるので、魚や野菜を保存したり包装したりする箱に使われていることが多いようです。また、家電製品の運搬時に衝撃や振動をやわらげるために使われます。エアコンや冷蔵庫では部品として用いられることもあるなど、発泡スチロールはあらゆるところで大活躍しているのです。

1-3.発泡スチロールはリサイクルできる

ポリスチレンが原料の発泡スチロールは、リサイクルできます。回収した発泡スチロールを工場に運んだあとに最初にすることは、異物混入のチェックです。発泡スチロール以外のものが混入していれば、取り除かなければなりません。
そして、発泡スチロールを細かく砕いてから溶かします。それから、発泡スチロールに含まれている空気を除去した状態で再び固めていくのです。このように形作られたものは、発泡スチロールの100分の1ほどの容量になっています。このスチロールインゴットと呼ばれるものが、国内外のプラスチックメーカーに送り出されるのです。そうして、再び発泡スチロールやプラスチック製品に加工されます。

2.発泡スチロールの捨て方

2-1.販売店に引き取ってもらう

家電製品などを購入すると、梱包(こんぽう)材としてたくさんの発泡スチロールがつけられているでしょう。このような発泡スチロールは、販売店に引き取ってもらえるはずです。
また、食品のパックとして発泡スチロールが使われていることも多いでしょう。このような発泡スチロールも、販売していたスーパーなどで回収している場合が多いようです。大きめのスーパーであれば、発泡スチロールを回収するための専用ボックスを用意してあるでしょう。このように、販売店でも積極的に発泡スチロールのリサイクルに努めています。

2-2.自治体に回収してもらう

発泡スチロールの回収に関する基準は、自治体によって大きく異なるようです。ほとんどのところは、きれいな状態であればプラスチックゴミとして処分するようになっています。汚れている場合には、可燃ゴミとして収集しているようです。ただし、指定のゴミ袋に入りきらないほど大きい発泡スチロールは、粗大ゴミとして出さなければなりません。
自治体によっては、発泡スチロールでできたトレイは汚れの有無にかかわらず可燃ゴミとして捨てるように指示されているところもあります。固められていない発泡スチロールは、プラスチックを処理する施設で粉々に飛び散ってしまうそうです。

2-3.不用品回収業者を利用する

粗大ゴミとして捨てなければならない大きな発泡スチロールや、大量の発泡スチロールの処分に困ったときは不用品回収業者を利用してみてはいかがでしょうか。不用品回収業者は、基本的にどのようなものでも回収してくれます。回収してもらう前に分別しなくても構いません。それに、大きな発泡スチロールもそのままで結構です。手間をかけずに処分できるのが、不用品回収業者を利用するメリットといえるでしょう。

3.発泡スチロールって買い取ってもらえるの?

3-1.リサイクルのために買い取ってくれる

発泡スチロールを買い取ってくれる業者はあります。発泡スチロールはリサイクルできる資源ですから、積極的に買い取りたいところが多いでしょう。

3-2.買い取り対象となる発泡スチロールの条件

とはいえ、家庭で出るくらいの少しの量では買い取ってもらえません。買い取りの対象となるのは、スーパーや食品工場、小売店などで発泡スチロールのゴミが大量に発生する場合に限ります。費用をかけて産業廃棄物として処分していた発泡スチロールを買い取ってもらえたら、経営に大きな影響が出るでしょう。

3-3.買い取ってもらえるのはきれいな発泡スチロール

ただし、発泡スチロールならどのような状態のものでも買い取ってもらえるわけではありません。商品ラベルなどもきれいにはがしてあって、汚れのないものに限ります。

4.発泡スチロールを処分する際の注意点

4-1.発泡スチロールに似ている素材がある

発泡スチロールと間違えやすいのが、発泡ポリプロピレンです。見た目は非常によく似ているのですが、発泡ポリプロピレンの原料はポリプロピレンなので全く異なる化学物質で作られています。つまり、一緒にリサイクルできないということ。リサイクルマークが異なりますから、しっかりと識別して分別をしましょう。

4-2.量によっては自治体に回収してもらえない

あまりに大量の発泡スチロールを捨てる場合には、自治体では回収してもらえない可能性があります。そのようなときには、自分でゴミ処理場に持ち込まなければなりません。もしくは、不用品回収業者に回収を依頼したほうがよいでしょう。

4-3.保管する際は火気に注意

意外と忘れがちですが、発泡スチロールは石油製品です。大変燃えやすい性質があるということを覚えておきましょう。処分する前にどこかに保管しておく場合には、火気の取り扱いに十分気をつけてください。危険を避けるために、不用な発泡スチロールは早めに処分するように心がけましょう。

まとめ

発泡スチロールを正しく処分するためには、次の点をしっかり頭に入れておくことをおすすめします。

  • 発泡スチロールは、製法や用途によりEPS・PSP・XPSの3種類に分けられる
  • ポリスチレンが原料の発泡スチロールは、リサイクル可能
  • 発泡スチロールは、販売店に引き取ってもらえる
  • きれいな状態であればプラスチックゴミ、汚れている場合には可燃ゴミとして収集している
  • 指定のゴミ袋に入りきらないほど大きい発泡スチロールは、粗大ゴミとして出す
  • 手間をかけずに処分できるのが、不用品回収業者を利用する方法
  • 発泡スチロールと間違えやすい発泡ポリプロピレンに注意
  • 量によっては自治体に回収してもらえない

これらの点に気をつけて、発泡スチロールのリサイクルに積極的に取り組んでいきましょう。

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