ゴミ屋敷が出現する原因とは? 対処と片付けの方法

4.ゴミ屋敷の解決方法

4-1.相談窓口

4-1-1.警察・救急・保健所

セルフネグレクトは生命の危険があることから、高齢者虐待に準じるものとして、警察など関係機関が関与すべきという認識ができつつあります。自傷の恐れなどがあり、強い拒否で家にたてこもっている場合は、警察や救急に通報するのが良いでしょう。体がつらくて医師や保健師の訪問だけは受け入れるという例もあり、危機が保健所の介入のチャンスとなることもあります。

4-1-2.自治体の支援窓口

地域包括センターや自治体の保健福祉または高齢者福祉の窓口で支援について相談できます。介護保険の認定、施設入所やデイサービスの利用も検討材料です。介護保険だけではなく、自治体独自の高齢者や障がい者支援のサービスや、医療保険で受けられるサービスについても情報を集めましょう。

4-1-3.病院・クリニック

継続した治療が必要なのに通院していないことや、精神の障害が隠れていることがあるため、付き添って受診することが大切です。状況によっては障がい手帳の診断書や介護保険・訪問看護の意見書などを書いてもらい、ヘルパーによる通院介助や訪問看護などを手配します。

4-1-4.弁護士や司法書士

ゴミ屋敷の住人は金銭管理ができない人が多いものです。成年後見人をつけたほうがいい場合は、家族が公証人役場で申請するか、弁護士や司法書士に申請を依頼します。

4-2.片付け方法

ゴミ屋敷状態になっている家は、すべてのゴミを片付け、リセットする必要があります。物が捨てられない人は強い拒否感を示しますが、本人を遠ざけて黙って行うのは得策ではありません。その後に強い不信感と確執が残ることで状況が悪化するかもしれないからです。なるべく必要性を理解してもらい、少しでも自分の判断で掃除をしたという意識を持ってもらいましょう。
片付けにあたっては、引き出しや扉のついた収納を減らし、オープンラックなどの見える収納を中心にすると整理しやすくなります。

4-3.プロに頼んだほうが良いケース

ゴミ屋敷と呼べるほどの状態では、ゴミの分別や運び出しに大変な時間と労力がかかります。大事なところは本人と支援する人が一緒に片付け、あとは片付けのプロに頼むのが良いでしょう。

4-4.業者選びのポイント

ゴミ屋敷の片付けは、以下のポイントに対応できる業者を選ぶと良いでしょう。

  • 分別していないゴミを搬出してくれる
  • トラックに積み放題など、定額料金がある
  • 家電リサイクル対象品目(冷蔵庫・テレビ・洗濯機・エアコンなど)も引き取れ、回収できる品目に制約が少ない

このような業者に一気に片付けてもらい、今後の生活を快適にするための相談や手続きに注力しましょう。

5.ゴミ屋敷に関するよくある質問

5-1.家族が異常にたくさんの本を集めていて、ためこみ障害ではないかと心配です

収集の量が多くても、きれいに整理して並べるなどができているなら、問題はないでしょう。本人が手に負えないほど散らかり、生活に支障が出てくることが「ためこみ障害」の要件です。また、日本の診断基準では「ためこみ障害」は正式病名として今のところ採用されておらず、病名がつくとすれば「強迫性障害」などになるでしょう。

5-2.介護認定は本人が嫌がるので申請していません

本人も家族も、家に他人を入れることに拒否感をおぼえることが多いのですが、うまくいけば週に1回の訪問で生活が落ち着く例もあります。人嫌いの方でもデイサービスのランチと入浴が楽しみになる場合もよくあることです。いろいろな方法で外に出たり、人に会ったりする機会を作りましょう。介護保険が使えるなら、利用価値は大きいです。

5-3.認知症の治療はどうすればいいのしょうか?

認知症を根本的に治す薬は今のところありません。精神科に通院する場合は、面談によって不安や不満をやわらげたり、妄想や不眠などの症状を薬で改善したりということが目的になります。孤立を避け、適度な刺激のある生活でなるべく暮らしやすい状態を維持することを念頭に置くと良いでしょう。

5-4.ゴミ屋敷を退去し、家を処分したいのですが

本人に売買契約や財産管理をする能力がない場合は、成年後見人を立てる必要があります。実際に能力がないのか、うつ状態などで一時的に能力が落ちているだけなのか、まず専門医を受診することが先決でしょう。

5-5.成年後見人は誰がなるのですか?

通常は子どもが申し立て、成年後見人に就任することがほとんどです。身内が遠方の親戚しかいない、子どもも高齢で事務処理は難しいといった場合は成年後見人の仕事はできないため、弁護士や司法書士が成年後見人に選任されます。

6.まとめ

いかがでしたか? 今回はゴミ屋敷が発生する原因を明らかにすることで、片付ける方法を考えてきました。物が捨てられず汚い部屋に住む人の心理は、認知症などの精神疾患がひそむ可能性のほか、孤立や不安・体の不調も要因となっていることがわかっていただけたと思います。この記事を参考に、ゴミ屋敷の片付けを実現し、快適な生活の立て直しに役立ててくださいね。

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